飛行機の謎と疑問>●飛行機は速ければ速い程よい?

飛行機の速度って速ければ速いほど、目的地に早く到着できる
から、早いほうがいいじゃない、と思う人も多いハズ。

ちなみに、旅客機が巡航してるときの速度は、時速約800〜
900km程。ただしこの速度はその旅客機が出せる最大速度
ではなく、実際のジャンボジェット機(ここではボーイング7
47)の場合、最大速度は1030kmと言われている。

「なんだそんなに出せるのなら、もっと速く飛べばいいのに」
と思われるかもしれないが、仮にこの最大速度で飛行を続けた
場合、機体の振動やゆれが激しくなり、乗客の安全性や快適性
が失われる上、エンジンや機体に大きな負担がかかることになる。

その結果、故障の原因となったり、飛行機の機体そのものの寿
命を短めることにもなりかねません。

速さの代償として乗客には、不快な空の旅と燃費の悪化、機体
の損傷と、車と同じで、速く走ることにはそれなりのリスクと
代償を払わなければならない。

普通乗用車もなぜか180kmまでのメーターが刻まれている
が、高速道路でもその上限いっぱいまで速度を出す人はいない
ハズ。

飛行機も同様に、最大速度で巡航することはあり得ないのだ。

そのため、実際のフライトにおいては、「経済速度」(エコノ
ミック・スピード)と呼ばれるスピードが使われ、これはその
日の気象条件や搭乗人員などを考慮の上、最適な飛行高度や飛
行速度をコンピューター(フライト・マネジメント・システム)
で計算されたものを使用する。

こうしてそのフライトに最適な経済的速度が決定すれば、その
スピードになるようエンジン出力を調整するスラストレバーの
位置も決められるという仕組みになっている。

このようにして、空を安全・快適に、なおかつ経済的に飛行で
きるようなプランが立てられる。

決して速さだけが、最上の乗客サービスではありません。

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