飛行機の謎と疑問>●魔の11分間とは何なのか?

「魔の11分間」という言葉がある。

”魔”という言葉が示す通り、これはあまり気分のよい時間
ではないことが分かる。

それではいったいこの11分間というのは、航空機にとって
何が”魔”なのか?

それは航空機事故の発生と関係があり、事故発生の確率が高
い離陸時(21%)着陸時(48%)と事故の約7割が、離
着陸時の11分間に集中しているためにこう呼ばれている。

着陸8分前のコックピット内では、地上の管制官から「降下」
の指示があり、それを受けたパイロットが、自動操縦装置に
降下させるべき高度を入力すれば、自動的にエンジン出力が
絞られ、機体が降下、減速を始める。

空港付近に旅客機が近づいたら、巡航速度の約半分(時速4
50〜500km)まで減速し、着陸寸前にはさらにその半
分の、時速250km程まで減速をする。

自動操縦のスイッチを入れてしまえば、そのまま着陸できて
しまうのかと言えば、そうではない。

パイロットはフラップを出したり、着陸のために車輪を降ろ
したりといった操作は、自動操縦にはなっていないため、手
動で行うしかないのだ。

このように、自動操縦による着陸でもパイロットは何かと忙
しく、小さなトラブルが大きな事故にもつながりかねない、
緊張の時間でもあるのだ。

そのため、フライトコンピューターは、離着陸時に何らかの
トラブルを発見しても、それが離着陸に影響を及ぼさないト
ラブルだと判断すれば、わざと警告を発しないようにプログ
ラムされている。

その後、巡航高度に達したり、着陸をした後に、警告を発す
るようになっている。

それほど、この離着陸時の11分間は、パイロットが飛行機
の操縦に全神経を集中しなければならない時間帯なのだ。

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