飛行機の謎と疑問>●パイロットがやる運航前点検

飛行機の安全点検や整備は、整備士の方が万事やってくれてい
るので、パイロットは準備された航空機に乗って操縦するだけ、
となればいいのだが、実際は違う。

運航前にはパイロット自らが機体のチェックを入念にしている
のだ。

これは何も整備士を信頼していないからという訳ではなく、飛
行機はその特性上、上空に浮いてしまってからトラブルが発生
しても、できることは限られてしまうため、この運航前点検を
パイロットが行うことは、義務化された立派な仕事の一環。

点検内容としては、まずは前脚の点検に始まり、胴体下部や翼
の下部に傷や亀裂の有無などの点検。

次にタイヤやそれを支えるための緩衝支柱をチェックし、その
後エンジン本体のチェックと、空気取り入れ口に異常やエンジ
ンカバーが掛かったままになっていないか、オイル漏れなどが
ないかの点検。

今度はエンジンの後ろに回り、後部に異物や燃料漏れなどがな
いかの点検、さらに尾翼と胴体下部、左右のタイヤの点検。

特に、エンジンの前方に異物が落ちていないかの点検は入念に
行われる。

その理由としては、エンジンが空気を吸入する力はとてつもな
く強く、石や工具など簡単に吸い込んでしまうほど。

異物がエンジン内部に吸い込まれてしまえば、エンジントラブ
ルの原因ともなるので、エンジン前方のチェックは欠かせない
のだ。

同時に確認している事項としては、航空機に多数取り付けられ
ている、アンテナの状態も合わせてチェックしている。

アンテナに異常があれば、通信障害の原因にもなるため、変形
や破損がないか、こちらも入念にチェックしている。

異常がなければ、飛行機に搭乗し今度は機内のチェックに入る
ことになる。

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